精子と卵子が出会うまで

精子は卵子に引き寄せられて動く

性交により膣内に射精された精子は、卵子の表面に誘導されていきます。これは、膣内に留まらず、同じ液体の中に卵子と精子が入っていると自然と引っ張られていくという不思議な性質を持っているからだそうです。

このような性質は、精子には卵子の場所を把握する為のセンサーのような役割をする器官があり、一方、卵子は、スズランの花のような香りを発していて、その匂いがする方向を察知しているらしいのです。

まさに、本能で引き寄せられていくんですね。

精子には性別がある

精子はDNAの入った頭部を持ち、人の細胞のエネルギー源であるミトコンドリアが集合した部分があります。

更に、後ろには、尻尾を持っていてそれを振動させることで動くように出来ていたり、卵子を覆っている糖たんぱく質を分配する為の酵素(アクロシン、ヒアルロニダーゼ)を持っています。

また、精子は、一つ一つ形が異なり、性別も持っているそうです。

持っている染色体 生まれる子供の性別 精子の特徴 タイプ
Y染色体 男性 すばやく動く事ができる 瞬発力がある
X染色体 女性 より寿命が長い スタミナがある

他にも、意外のように思われますが、健康な体を持っている男性でも元気で活発な精子は全体の20%ほどしか持っていないといわれています。

残り80%はどうやっても役に立つ事が無いのです。

ですが、80%の受精出来ない精子があるお陰で、残り20%の受精確率を高めている事に繋がっているのかもしれません。

受精には子宮から分泌されるホルモンも重要

精子が射精されても膣内は弱酸性なので、アルカリ性環境を好む精子は、全体の99%がそこで死んでしまうそうです。

なんとか生き残った1%は、子宮頚部(子宮の入り口)までやってきて、ここで、頚管粘液というホルモンの分泌の助けにより更に奥へと進む事ができます。

このように、元気な精子だけではなく、女性のホルモン分泌も正常に行われている事も精子が次に進むために必要です。この時関係しているのは、卵胞から分泌されるエストロゲンの働きです。

エストロゲンの影響で、子宮頸管部に粘液が分泌され、精子がその粘液を辿って更に奥へと進みます。

進んだ先では女性の体内の白血球により排除させながら、生き残ったわずかな精子だけが卵管へのたどり着くことができるのです。

そして、ここで卵子が来るのを待つのですが、卵管には、精子がエネルギーを補給できるようになっていて、一時的な休息を取る事ができます。そして、卵子がやってくる頃には、再び元気になって卵子を目指すのです。

このタイミングに合せて、精子を送り込むようにする事が妊娠のカギです。

このように、長い道のりをたどり着けた精子だけが卵子と受精できるそうです。

受精の確率を上げるには・・・

受精の確率を高めるには、新鮮な精子をたくさん送ってあげる事だそうです。

膣内が弱酸性である事で大半が死んでしまう精子ですが、それに加え、現代人は、精子が減少傾向にあると言われていますので、卵子にたどり着ける精子の数も少なくなっている現状。

それを補うには、その分、供給量を増やすのが良いそうですが、そうなると、「たくさん出したら、精子の数が減るのでは?」という懸念があるかもしれませんが、これは、特に問題ではないそうです。

ただし、仕事などの都合で毎日は大変という場合も多いと思いますので、やはり、排卵日検査薬を使ったタイミング法を用いるのが最適。

タイミング法で排卵日を予測し、排卵日の1日~2日前に合わせる事で確率を上げる事が可能というのが一般的です。

また、実際の受精可能時間は排卵直後の6時間~8時間ととても短いので、それを踏まえると、こまめに排卵検査薬を使うのも大事だなと思いますね。

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